
賞味期限までまだ余裕があるのに、冷蔵庫に入れてた甘酒の味がなんか変なのよ。
なんとなく酸味がある気がするんだけど…もしかして、腐ってるのかしら!?
「飲む点滴」とも呼ばれるくらい栄養満点でおいしい甘酒。
ところが先日、我が家で甘酒(ゆず風味)を飲もうとしたところ
「なんかポン酢みたいなにおいがする・・・。」
「しかも、めっちゃまずい!!」
という事態に。 未開封のまま保存してたにもかかわらずです。
実際わたしたちだけではなく、まだ開けてから日が経っていないのに味が変わってしまっていたり未開封で保存してたのに開けてみたらなんか酸っぱいにおいがしたりすることがあるようです。
「もしかして…腐ってる!??」
とまず疑うのが普通ですが、腐敗ではない場合もあるんです。
この記事では
について解説していきます!
腐敗していない場合の、甘酒の活用方法についても紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
甘酒が酸っぱくなる原因
甘酒が酸っぱくなる原因は
このどちらかが起こっているからです。
じつは「腐敗」も「発酵」も、菌が活動することで引き起こされる現象です。
ただ、人にとって有害で役に立たない場合を「腐敗」と呼んで
その逆に人にとって有益で役に立つ場合を「発酵」と呼んでいるようです。
「腐敗」の場合は、雑菌が増えていくことで甘酒が人の体にとって有害なものに変化してしまっています。
「乳酸発酵」の場合は、ヨーグルトなどでおなじみの乳酸菌という菌が甘酒から乳酸という物質を作り出しています。この乳酸が、酸っぱく感じる原因となってしまいます。
つまり!!
甘酒が酸っぱくなってしまったときは
このどちらかの状態になっている可能性が非常に高いです。
酸っぱくなった甘酒は飲めるの?
甘酒が酸っぱくなってしまった場合、気になるのは飲めるのかどうなのか・・・というところ。
結論から言うと
腐敗している場合は、絶対に飲まないで!!
乳酸発酵している場合は、飲んでもいいけどおいしくないよ!!
という感じです。
「腐敗(腐っている)」の場合、雑菌が甘酒の中でめちゃくちゃ増えてしまっています。
そのため、人の体にとって有害な菌も繁殖していることがあり、もし飲んでしまうと食中毒の原因になることもあります。
「乳酸発酵」の場合、乳酸菌が甘酒の中で増えてしまっている状態です。
乳酸菌はヨーグルトやキムチでよく知られている菌ですので、口にしてもこれといって問題はありません。
ただ、乳酸発酵してしまった甘酒はかな~りおいしくないです。
飲んでも問題はありませんが、まずいものを我慢して飲むよりは料理などで活用する方がいいでしょう。
腐ってるかどうかの見分け方
酸っぱくなってしまった甘酒が、腐敗しているかどうかを見分けるポイントは2つあります。
まずは、においをチェックしてみましょう。
腐敗していると、鼻をつくような”ツン”としたにおいが甘酒からする場合があります。
これは雑菌が繁殖してアンモニアが生み出されたことで発生するにおいで、かなり刺激の強いものです。
アンモニア臭がした場合は、その甘酒は腐ってしまっているのでもったいないですが破棄しましょう。
においではわからなかった場合は、透明なグラスに甘酒を注いで見た目を確認しましょう。
甘酒は本来、白く濁った感じの色合いをしています。
ところが、腐敗してしまった甘酒は茶褐色になっている場合があります。
また、カビが繁殖してしまった場合には青色や赤色っぽい色になっていることもあるようです。
グラスに注いだ甘酒が、白色ではない別の色になっていたら飲めないと判断して破棄するようにしましょう。
酸っぱくなった甘酒の活用方法
腐敗しているかどうか確かめてみたら、どうやら腐っておらず乳酸発酵しているだけだった場合は自己責任で飲んでも構いません。
・・・が、めちゃくちゃまずいです。
「でも、腐ってないものを捨てるなんてことはしたくない・・・。」
そんな人は、ぜひ料理に甘酒を活用してみてください!!
我が家では、塩こうじ風調味料として活用しています!
あくまで”風”ですが、簡単でしかも食材がやわらかくおいしくなるのでとってもおすすめです!
作り方はたったの2ステップ!
①甘酒を100cc用意する。
②塩を小さじ1加えてよくまぜる。
以上!!
たったこれだけで出来上がりです。
我が家では、この甘酒で作った塩こうじ風調味料に鶏むね肉を一晩漬けて焼いたものが好評でした。
フライパンで焼いただけなのですが、パサつきやすい鶏むね肉なのにしっとりとしていて柔らかジューシーな食感に!
くわえて、塩だけで焼くのとは違ったコクのある優しい旨味があるので、ワンランクアップしたような味わいになります。
簡単なのでぜひお試しあれ!!
まとめ:腐ってなければ飲めるけど、料理に活用したほうが◎
今回は、酸っぱくなってしまった甘酒は飲んでも大丈夫なのかについて紹介しました。
甘酒が酸っぱくなってしまう原因は2通りあって、「腐敗」か「乳酸発酵」です。
「腐敗」してしまった甘酒は、雑菌が繁殖しているので飲むことはできません。
腐敗した甘酒は、においや色にも変化があらわれていることが多いので、鼻と目を使ってよく確認しましょう。
一方、「乳酸発酵」してしまった甘酒は毒ではないので飲むことは可能です。
しかし、酸っぱくなってしまった甘酒は非常においしくありません。
ですので、体にいいからと無理して飲むよりも料理に活用することをおすすめします。
甘酒はうま味成分であるアミノ酸が豊富に含まれているので、ほかの食材を活かしてくれる優秀な調味料として活躍してくれます!!