
鶏軟骨の唐揚げが好きでよく頼むんだけど、あの軟骨ってどこらへんの部位なのかな?
あと、鶏の軟骨以外でも食べられる軟骨ってあるのかな?
あるなら食べてみたいなー!!
居酒屋さんなどでよく見かける、鶏軟骨の唐揚げって食べたことありますか?
ほどよくコリコリとしていて、すごくおいしいですよね!!
でもあの軟骨って、鶏のどこらへんの部分か実はよく知らないで食べて人も多いんじゃないかと思います。
それに加えて、他にも食べられるおいしい軟骨が牛・豚・鶏にあるということもなかなか知られていないんじゃないかと思います。
この記事では
について紹介していきます。
赤身や脂身のおいしいお肉もいいですが、軟骨もおいしい部位がいろいろあります。
この記事を読んで、すこしでも軟骨のそれぞれの魅力やおいしい食べ方が伝わればいいなと思います!
そもそも軟骨とは?
軟骨は、骨と骨の間のクッションのような役割をしている組織です。
固いゴムのような弾力があって曲げたり圧力をかけたりしても耐えることができるので、脊椎動物が生きていく為には欠かせないものなんです。
そんな軟骨にはアンチエイジングに欠かせない「コラーゲン」が豊富に含まれています!
コラーゲンはタンパク質の一種で
・健康な肌の維持
・骨粗しょう症の予防
・血管をしなやかにする
などに効果があるそうです。
そう聞くと、「からだの為に食べようかなー。」と思う人もいるのでは?
では実際食べられる軟骨にはどんな部位があるのか、紹介していきますね。
鶏の食べられる軟骨

鶏の食べられる軟骨には
この2種類があります。
ヒザ軟骨は聞いたことがある人も多いかもしれませんが、ヤゲン軟骨はあまり聞きなじみがない人もいるかもしれません。
ではこの2つの軟骨が、どんな部位でどうやって食べるのがおいしいか解説していきます。
ヤゲン軟骨

ヤゲン軟骨は、胸骨の先端部分についている軟骨です。
1羽から1個しか取れない希少な部位なので、スーパーなどで見かけることは少ないかもしれません。
ヤゲン軟骨と言われることが多いですが、別の呼び方では「カッパ軟骨」や「サンカク」と言われることもあるようです。
ちなみに「ヤゲン」という呼び名の由来は、「薬研(やげん)」という薬を作る道具に形が似ているから。(諸説あり。)

これが薬研なのですが、たしかに受け皿の方に形がよく似ていますね!
ヤゲン軟骨は、コリコリとした食感とヒザ軟骨よりも大きく食べ応えがあるところが特徴です。
一見とがった形をしていて固そうに見えますが、意外とヒザ軟骨よりも柔らかく食べやすい軟骨なので程よいコリコリ感を楽しむことができます。
また、食べ応えでいえば、ヤゲン軟骨はササミの付け根のお肉がついていることが多いので、お肉の味も楽しめるのはうれしいところです。
食べ方
ヤゲン軟骨の食べ方は
が代表的で、おいしいです!!
軟骨自体に味はほとんどなく、ついているお肉もササミの一部で淡白なので、味付けには塩コショウやカレー味などスパイシーなものがよく合います。
焼き鳥屋さんに行くとヤゲン軟骨が串焼きメニューにある事も多いので、頼むときは塩味にするのがおすすめで王道です!
タレ味もおいしいですが軟骨に味が染みないので、表面に強めの味を付けたほうがおつまみやご飯のおかずになると思います。
また、少し変わった食べ方としては「梅水晶」にして食べる方法もおすすめです。
梅水晶というのはサメ軟骨に梅をあえたおつまみなのですが、サメ軟骨が手に入りにくいものなのか買うとなると結構いい値段がするのです…。
なので、自宅ではサメ軟骨の代わりにゆでたヤゲン軟骨を使うことで手軽に梅水晶を楽しむことができます。
ヒザ軟骨

ヒザ軟骨は文字通り鶏の膝についている軟骨で、別名「ゲンコツ」とも呼ばれることがあります。
居酒屋さんとかで出てくる鶏軟骨の唐揚げは、このヒザ軟骨を使っているものがほとんどです。
ただ1羽から2つしか取れない希少な部位なので、スーパーなどで見かけることは少ないかと思います。
ヒザ軟骨は、ヤゲン軟骨よりもかなり小さいですが硬くてゴリゴリとした食感が特徴的です。
またヒザ軟骨にはもも肉の一部がついていることも多いので、同じ鶏軟骨でもヒザ軟骨のほうが噛んだ時に脂の旨味を感じられるのも魅力の1つです。
食べ方
ヒザ軟骨の食べ方は
が、代表的でおすすめです!
ヤゲン軟骨とあまり変わらない食べ方ですが、ヒザ軟骨で作ると味わいが全然違います!!
ヒザ軟骨に残っているもも肉から脂の甘みを感じられ、軟骨なのにジュワッと濃厚な味を楽しむことができるからです。
手軽なのは炒め物ですが、やはり1番のおすすめは唐揚げなんじゃないかと個人的に思います。
ひと口サイズなのにこんなにパンチのある料理は他にないんじゃないでしょうか…。
もしまだ食べたことがないという人がいたら、1度は食べてみてほしい軟骨料理です!
豚の食べられる軟骨

豚の食べられる軟骨には
の2種類があります。
正直、豚の軟骨自体なじみがない人も多いんじゃないかと思います。
先ほど紹介した鶏軟骨以上に見かける機会が少ないうえに、食べ方もピンとくる人は少ないでしょう。
ですが、豚軟骨もそれぞれ特徴があってすごくおいしいので、この機会にぜひ紹介させてください
バラ軟骨(パイカ)

バラ軟骨は豚のろっ骨の先にある軟骨で、バラ肉のように脂が多い肉の中に軟骨がたくさん含まれています。
別名「パイカ」とも呼ばれ、1頭から500g~1kgほどしか取れないかなり希少な部位です。
軟骨というと「脂がないコリコリとした食べ物」という印象が強いかもしれませんが、このバラ軟骨は脂が多くお肉も結構ついています。
そのため、軟骨なのにとてもジューシーで濃厚な満足感の得られる部位なのです!
角煮やバラチャーシューなんかが好物の人には、ぜひ1度食べてみてほしいところですね。
きっとバラ軟骨も好きになるんじゃないかと思います!
食べ方
バラ軟骨の食べ方は
がおすすめです。
中でもやはり煮込み料理が、代表的でおいしい食べ方です!
バラ軟骨はとにかく煮込むことで、特にそのおいしさを発揮してくれます。
じっくりと時間をかけて煮込んだバラ軟骨は、お肉と脂はホロホロでトロトロになり軟骨部分はプルプルとトロトロの間のような何とも濃厚な食感になります…!
醤油や砂糖で煮込んでもおいしいですが、カレーに入れると牛すじカレーをさらに濃厚にしたような感じになり非常においしいですよ。
もちろん、揚げ物や塩焼きもおいしいです。
揚げ物にする場合は1度やわらかく煮てから唐揚げにすると、衣のサクサク感と軟骨のトロトロプルプル食感が癖になります。
塩焼きは1番手軽で、下茹でしたバラ軟骨に濃い目に塩コショウをして表面がカリッとするくらいまで焼いて食べるのがよいです。
煮込みとは違った、軟骨のコリコリ食感とお肉のジューシーさが味わえてとてもおいしいですよ!
ただ、塩焼きの場合は軟骨がかなりしっかり残っているので顎に自信のない人は周りのお肉部分だけを楽しむことをおすすめします!
のど軟骨(ノドブエ)

のど軟骨は、名前のとおり豚の喉元にある軟骨です。
別名「ノドブエ」と呼ばれますが、さらに細かく部位を分けてそれぞれ「ドーナツ」「ワッカ」「上ナンコツ」などと名前がついていたりします。
ですが、普通に購入するとなると大体まとめて売られていることが多いので、部位別で買えることはそうないかなと思います。
こちらの軟骨も1頭から数百グラムしかとれない希少な部位なので、バラ軟骨以上に売ってるお店はなかなか見かけないです。
のど軟骨は、それ自体に味はほとんどありませんがとにかくコリコリとした食感が特徴です。
薄くスライスされていることがほとんどなのですが、その薄さからは想像できないくらい小気味いい歯ごたえで癖になること間違いなし!な部位となっています。
食べ方
のど軟骨の食べ方は
が、代表的でおすすめです。
特に炒め物は、のど軟骨に特有のコリコリ食感をしっかり楽しむことができるのでやってみてほしいです!
のど軟骨の炒め物を作る時のポイントは、味付けやほかの具材を加える前にじっくりしっかりと炒めることです。
そうすることで、香ばしく歯切れの良い食感になりよりおいしく食べることができます!
またのど軟骨自体に味があまりないので、ネギ塩味やガーリック風味などパンチのある味付けにすることでおかずやおつまみに最適の一品になりますよ。
煮込み料理もおすすめですが、のど軟骨はバラ軟骨と違って煮崩れしにくい部位なのでトロトロな食感の仕上がりにはなりません。
軟骨まわりについているお肉はトロっとなりますが、のど軟骨自体はかなり長時間煮込んでもコリコリ食感を失わないので、煮込み料理なのにしっかりとした食感も味わうことができます!
ひと味違う煮込み料理に挑戦してみたい人には、ぜひやってみてほしい食べ方です。
牛の食べられる軟骨

牛の食べられる軟骨には
があります。
牛の食べられる軟骨については、残念ながらこの1つしか知らず…。
もし他にも牛の食べられる軟骨を知っている人がいれば、情報提供お待ちしております!!
今回この記事では「ウルテ」について、その特徴と食べ方を紹介していきます!
ウルテ(フエガラミ)
※画像がなく、こちらのリンク付画像で失礼します。
ウルテは喉の気管にあたる軟骨で、別名「フエガラミ」「フエガミ」とも呼ばれています。
分類としては肉ではなくホルモンになるのですが、牛ホルモンの中で最も硬いと言われるほど硬さが特徴的な部位です。
牛1頭から数百グラムしかとれない希少な部位で、スーパーはもちろん焼肉屋さんなんかでもほとんど見かけない部位かもしれませんね。
ウルテ自体に味はほとんどないので、とにかく食感を楽しむホルモンとして愛されています。
その食感はとても不思議で、最初はコリコリとしていますが噛んでいるとサクサクとした食感に変わっていくのです!
この独特の食感が癖になる!という人も多いのですが、先ほど説明したようにとにかく硬い部位なので歯の弱い人にはあまりおすすめできない部位でもあります…。
歯とあごに自信のある人はウルテに挑戦してみてほしいです!!
食べ方
ウルテの食べ方は
が、おすすめです。
やはり定番は、焼肉です!!
ウルテは癖がなくどんな味でも合うので、下茹でしたものをよく焼いてお好みのタレにつけて食べれば、最高のコリコリ食感を味わうことができます!
また、食感の良いウルテは炒め物や和え物にしてもおいしいです。
それ自体にほとんど味がなくクセもないのでどんな味付けでもおいしく食べることができますが、炒め物にするならパンチのあるペッパー風味や柚子胡椒味が人気ですね。
和え物にするときは、ネギや生姜などの薬味と一緒にポン酢でさっぱりと和えてもおいしくなります!
とにかくウルテは食感を楽しんでほしいので、好きな味でその独特のコリコリ食感を堪能してもらえればと思います。
まとめ:軟骨は種類によって味わいが全然違う希少で魅力的な食材!
今回は、牛・豚・鶏の食べられる軟骨とその食べ方について紹介してきました。
鶏の食べられる軟骨は、ヤゲン軟骨とヒザ軟骨の2つ。
豚の食べられる軟骨は、バラ軟骨とのど軟骨の2つ。
牛の食べられる軟骨は、ウルテという喉の軟骨と知っていただけたかと思います。
また、一括りに軟骨と言ってもその味わいや食感は全く違っていて、それゆえにおすすめの食べ方も違うというところも面白いところです!
とはいえ食べられる軟骨はどの種類であってもとれる量が少なく、それもあってかなかなかスーパーなどで手軽には買えないものも…。
なので、もし出会った時にはその機会を逃さず、ここで紹介したおすすめの食べ方でぜひ楽しんでほしいなと思います!!
そして、軟骨のおいしさと面白さにハマってもらえたら嬉しいです!