
鶏肉って安くておいしいからよく食べるけど、部位ごとの違いってよくわかんないかも。
それに、「砂肝」とかも食べたことあるけど一体どこの内臓なんだ??
みなさんは鶏肉好きですか?
お肉の中でも値段が安いので、よく食べるという人も多いと思います。
また、豚肉や牛肉と比べてカロリーが低いこともあり、体型を気にする人や筋肉を作りたい人には特に人気のお肉です。
ところで、鶏肉の部位を全部言うことができますか?
また、部位ごとにどんな特徴があっておすすめ調理方法がなんなのか知っていますか?
せっかく毎日のように食べるなら、部位ごとの特徴を知っている方が料理によって使い分けてさらにおいしく食べられるようになります!!
この記事では
これらについて解説していきます。
部位によって、疲労回復にピッタリな部分もあれば、調理方法を気にせず食べてしまうとむしろ高カロリーになってしまう部分までさまざまです。
ぜひ、この機会に鶏肉について知っておいしく健康的に食べられるようになってください!
鶏肉の5部位

鶏肉は、主に5つの部位に分けることができます。
なじみのある名前が多いんじゃないでしょうか?
名前を見ればなんとなく見た目も想像できるという人も少なくないでしょう。
ここからは、部位ごとに「特徴」と「おすすめの調理方法」について解説していきます。
今日のおかずの参考にしてみてはいかがでしょうか!
鶏むね肉

その名のとおり鶏のむねあたりにあるお肉で、肉質はやわらかく低脂肪であっさりと淡白な味わいです。
日本ではもも肉のほうが需要が高いため、鶏むね肉は比較的安い値段で手に入りやすく家計の味方と言えます!
タンパク質が豊富で、皮を除くことでかなり低カロリーになるので、体型を気にする人や筋肉を作りたい人にはおすすめの部位です。
さらに、鶏肉には「疲労回復効果」や「アンチエイジング効果」が期待できるある成分が豊富に含まれているんです!!
そちらについては、別の記事で詳しく解説しているので読んでみてください。
合わせて読みたい
【鶏肉の部位解説】むね肉とは?最強の疲労回復・老化防止食材
こちらの記事では
・よい鶏むね肉の選び方
・鶏むね肉を柔らかくする方法
についても解説しています。
おすすめの調理方法
鶏むね肉は脂肪分が少ないので、油との相性が非常にいいです!
なので「揚げ物」や「チキンソテー」など、油を使って調理するのがおすすめです。
ただ油を使うとカロリーが気になってしまうという場合は、「茹で鶏」や「蒸し鶏」するとやわらかであっさりとした鶏むね肉の旨味を味わうことができます。
逆に、絶対にやってほしくない調理方法もあります。
それは「煮込み料理」です!!
鶏むね肉は煮込むと水分がどんどん抜けて、パッサパサになってしまいいくら煮込んでもおいしくなることはないです。
鶏むね肉は「煮込み料理」以外で食べましょう。
鶏もも肉

鶏の足からももの付け根にかけてのお肉で、よく運動する部位なのでむね肉と比べて肉質がやや固いのが特徴です。
ただ、脂肪が多いので肉の固さが気にならないくらいジューシー感があり、肉自体の味もコクがあっておいしいので非常に人気のある部位となっています。
鶏肉の中でも鉄分が豊富なので、女性にぜひ食べてほしい部位です!
ただし、もも肉はジューシーなぶん脂質の量がかなり多いです・・・。
「脂質が気になるけど食べたい!」という人は、調理方法を工夫することでもも肉の脂を落とすことをおすすめします。
カロリーオフして食べる方法についてはこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
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【鶏肉の部位解説】鶏もも肉とは?カロリーは焼いて減らせ!
こちらの記事では
・新鮮な鶏もも肉の選び方
・カロリーオフできる具体的なレシピ
についても紹介しています。
おすすめの調理方法
鶏もも肉は脂肪が多く、むね肉と違って火を通すとよりジューシーになり食感もぷりっとします。
なので、食感と脂を感じられる「煮物」や「ロースト」などがおすすめです。
また、「骨付きもも肉」が手に入った場合は、酢やレモン汁を加えるて調理することで酸で溶け出したカルシウムを一緒に摂取することができます!
手羽元

手羽元は翼の付け根部分にあるお肉です。手羽先と比べて肉量が多いので食べ応えがあります。
むね肉の隣にあるお肉なので、脂肪が少なく肉質もやわらかいのが特徴です。
ただ、手羽元を食べる時に骨が気になるという人が多いと思います。
そういう場合は、手羽元にひと手間加えてあげることで骨からの身離れがよくなり非常に食べやすくなります!!
手羽元を食べやすくする方法についてはこちらの記事で写真付きで解説しております。
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【鶏肉の部位解説】手羽元とは?どんな料理にも合う万能部位!
こちらの記事では
・よい手羽元の選び方
・手羽元を使ったレシピ
も紹介しているので、見てみてください。
おすすめの調理方法
脂肪が少なく淡白で癖のない味なので、どんな料理にも使うことができる万能部位です。
ただ、手羽元の特徴を活かすのであれば「煮物」がおすすめです。
脂肪は少ないですが、筋などに含まれるコラーゲンが煮ることでゼラチン化してコクが生まれます。
また、肉だけでなく骨からも旨味が染み出てくるので、その旨味を吸って肉や野菜がよりおいしくなります。
冬には鍋にするのもいいですね!
手羽先

手羽先は翼の部分にあるお肉です。肉量は少ないですがよく動かす部分なので濃厚でコクのある味なのが特徴です。
もうひとつ特徴的なのが、手羽先はよく動かす部分なのに肉質がやわらかいことです。
そのため、焼いても身が固くなりにくくおいしく食べることができます。
また、ゼラチン質が多くコラーゲンが豊富な部位でもあるので、美肌を意識しているひとにはぜひ食べてほしいお肉です。
ただ、手羽元同様に
「骨が邪魔でうまく食べられなかった」という経験ありませんか?
じつは手羽先もひと手間加えると、食べやすい形にすることができます!
手羽先を食べやすくする方法については、こちらの記事で解説していますので参考にしてください。
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【鶏肉の部位解説】手羽先とは?じつはコクとコラーゲンの塊
この記事では
・よい手羽先の選び方
・コラーゲンを効率よく摂取する調理方法
についても解説しています。
おすすめの調理方法
手羽先はやわらかくジューシーで、肉自体に強いコクのある部位です。
そのため余計な味付けをしなくてもおいしく食べられることが魅力です。
なので、肉本来の味を楽しむことができる「焼きとり」や「水炊き」にするのがおすすめです。
もちろん塩コショウで焼くだけでもおいしいです!
ジャンキーな味が好みな場合は、脂×油の組み合わせになりますが「からあげ」がいいかもしれません。
ささみ

ささみは両側の内側にあるろっ骨に沿ってついているお肉で、形が「笹の葉」に似ていることから「笹身=ささみ」と名付けられました。
脂肪がほとんどなく、ヘルシー食材として注目されています。
また鶏肉の中でもタンパク質の含量がとりわけ多く、筋肉づくりにはうってつけの食材です。
そんなささみですが、ヘルシーなことは知っているけどパサパサしていて苦手という人も多いと思います。
多くの人が抱える悩みではありますが、ちゃんとパサパサにならないゆで方があるんです!!
ささみをパサパサにしないゆで方についてはこちらの記事で解説しているので、試してみてください!
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【鶏肉の部位解説】ささみとは?ダイエットにおすすめな理由
この記事では
・新鮮なささみの選び方
・ささみとむね肉の違い
についても解説しています。
おすすめの調理方法
ささみは脂質が少なく、焼いたり煮込んだりして食べると非常にパサつきが気になってしまいます。
なので、「蒸し鶏」や「茹で鶏」にして食べるとしっとりとして食感がよくおすすめです。
脂質が少ないのがささみの長所ですが、カロリーを気にしない人であれば「揚げ物」がおすすめです。
ささみはむね肉同様に油との相性が非常によいです。また、こってりとした味の食材との相性もいいです。
チーズを挟んで揚げる「ささみチーズカツ」なんかは間違いなくおいしい組み合わせです。
鶏の内臓3部位
鶏の内臓でよく食用とされる部位は次の3つです。
ここからは、これらの内臓について解説していきます。
スーパーで見かけてもなかなか手を伸ばせないこれらの部位ですが、気になってる人は多いんじゃないでしょうか。
「部位の特徴」だけでなく「調理のポイント」についても解説していくので、ぜひこの機会に知っておいてください!
砂肝

砂肝は鶏の胃の一部で、「筋胃」という臓器のことをさします。
鶏は歯がない代わりにこの「筋胃」を収縮させ、胃にため込んでいる砂や小石で食べものを砕き、飲み込んでいます。
ほぼ筋肉のためコリコリとした独特の歯ごたえがあり、見た目のわりに癖は少ない部位となっています。
低脂肪なので、お肉が食べたいけどカロリーがものすごく気になるという人には勇気を出して食べてみてほしいですね!
調理方法(下処理)
砂肝は売られているそのままを調理すると、固くてとても噛み切れません。
噛み切れない原因は「銀皮」という部分にあります。銀皮とは、砂肝についている白っぽい筋のような部分です。
この銀皮を包丁で削ぐように取り除くことで、筋っぽい固さがなくなり食べやすくなります!
銀皮をそいだ後は、小さく切って「炒め物」にしたり「焼きとり」にするのがおすすめです。
臭みが気になる場合は、ショウガと一緒に「煮物」にするとおいしくいただけます。
蒸したりする料理には向きませんが、炒めたり焼いたりすると抜群においしい部位です。
ハツ

ハツは、鶏の心臓のことです。これは知っている人も多いんじゃないでしょうか。
牛や豚のハツと比べると臭みやクセは少ないですが、こちらも独特のややかための歯ごたえがありハマってしまう人も多いです。
脂肪はほとんどなく低カロリーなうえに、ビタミンやタンパク質が豊富で栄養価が高いので、これも健康を気にする人におすすめな部位となっています。
調理方法(下処理)
ハツは外側にクリーム色っぽい色の脂肪の塊がついていて、内側に血の塊が残っていることが多いです。
なので食べる前に下処理が必要です!
1️⃣周りの脂肪をとりのぞく
2️⃣縦半分に切って中の血の塊をのぞいて水洗いする
3️⃣冷水に浸して血抜きをする(10~15分)
これで料理に使うことができます。
下処理を終えたハツは「炒め物」「煮物」「揚げ物」にするのがおすすめです!
レバー

レバーとは鶏の肝臓のことで、非常に栄養価が高い部位です。
鉄分が豊富に含まれているというのは有名ですが、そのほかにも注目したい栄養素がいくつもあります!
特に知ってほしいのが
・ビタミンA
・葉酸
・ビオチン
これらがあらゆる食材の中でも多く含まれているということです。
「ビタミンA」は肌荒れの改善や疲れ目の予防に
「葉酸」は貧血予防や口内炎予防に
「ビオチン」は肌荒れ予防や脱毛予防に
それぞれ効果があります。
女性にうれしい効果がいっぱいですね!
(もちろん男性にもですが!)
ぜひとも日常的に食べてほしい部位です。
調理方法(下処理)
レバーも例にもれず下処理が必要です。しっかりと下処理をすることで臭みを感じずおいしく食べることができます!
1️⃣クリーム色の脂肪がついていたら取り除く
2️⃣2~3cmくらいの大きさに切り分ける
3️⃣冷水で洗い血管があったらつまんで取り除く
4️⃣冷水に30分ほど浸して血抜きをする
5️⃣水気と汚れをしっかりふき取る
ちょっと工程が多いですが、これで料理に使うことができます!
料理としては「焼きとり」「煮物」「揚げ物」「炒め物」がおすすめです。
レバニラはもちろん、ショウガ醤油煮や唐揚げなんかも臭みを感じにくく食べやすくなるので、苦手意識のある人は試してみてください。
まとめ:鶏肉は現代人に欠かせない食肉
今回は鶏肉の5つの部位と内臓の3部位について解説してきました。
部位によって肉質や栄養価が全然違っていたり、向いている調理方法が違っていたりすることがわかってもらえたんじゃないでしょうか。
また、内臓の下処理についても多少工程はありますが、特別難しいことはないということも知ってもらえたと思います。
鶏肉や鶏の内臓にはタンパク質が豊富に含まれていて、現代人に欠かせない疲労回復効果や疲れ目予防効果のある成分が多く含まれている部位もあります。
豚肉や牛肉とくらべても安価で手に入りやすい健康維持に不可欠な食材である鶏肉を、もっと積極的に食べてはいかがでしょうか。
(もちろん、食べすぎには注意しましょう😀)