【豚肉の部位解説】肩ロースとは?いいとこ取りの万能部位!

豚肩ロースとは お肉
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買い物に来た人
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豚肉コーナーにある「肩ロース」ってなんだろう?
肩なのかロースなのかわかんないし、たいして安くもないし・・・。

とりあえず安いから豚小間にしよーっと!!



スーパーの豚肉コーナーで「肩ロース」という商品を1度は見たことあると思います。

肩ロースとは豚肉の部位の1つなのですが、実は非常においしくて万能なお肉なんです!!



なぜなら、肩ロースはいいとこ取りな特徴のある部位だからです!

とはいっても

  • そもそも肩ロースってなんなの?
  • どう食べればおいしいの?

こんな感じでよくわからないし、安くないから結局買わないという人もいるのではないでしょうか。



それは、元精肉担当から言わせればもったいないです!!

この記事を読むことで

  • 豚肩ロース肉の特徴
  • 豚ロースとの違い
  • 買う時の選び方
  • おすすめの調理法

以上のことについて知ることが出来ます!

これを知ったら、次スーパーに行ったときに豚肩ロースを買いたくなること間違いなし!

・・・とまではいかなくても、「次食べてみようかな」という気持ちになるかもしれないので、ぜひ最後まで読んでいただきたいです!

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肩ロースとは?

肩ロースとは、豚の背中あたりにあって肩肉とロース肉に挟まれたお肉です。

輸入物は「CTバット」という名前で呼ばれたりします。なんかかっこいいですね!



この「肩ロース」の正体は、背最長筋と呼ばれる肩から背中・腰にかけてある大きな筋肉の一部です。

背最長筋には「肩ロース」と「ロース」が含まれていて、肩側にあるロース肉(背最長筋)なので「肩ロース」という名前になっています。



肩ロースは、1頭の豚から2キロ程度の大きさのものが2つ取れます

つまり、1頭から4キロ程しか取れないません!

1頭から10キロくらいとれる「ロース」と比べると、「肩ロース」は意外と小さな部位なんです!

肩ロースの特徴

肩ロースの特徴は大きく2つあります。

  • 赤身のコクと質のいい脂が味わえる
  • 程よい弾力が味わえる

つまり肩ロースは、コクのある赤身のおいしさと程よい脂が味わえる結構ぜいたくな部位です!

なぜこのような特徴がうまれるのかというと、肩ロースが肩とロースの間にあるからです!!


肩ロースは、大きく分けると肩のお肉にあたります。

肩のお肉は味が濃いのが特徴なので、肩ロースの赤身部分は同じようにコクある旨味が味わえるのです。


また肩は硬そうなイメージですが、肩ロースはロースに近い部分にあるので硬すぎず、むしろよい弾力がうまれます!

それから、ロースに近いので質の良い脂が付きやすくサシが入りやすいという特徴もあります!


つまり肩ロースは、肩とロースのいいとこ取りな部位なのです!

肩ロースとロースの違い

肩ロースとロースは明確な違いがあります!

具体的には

  • 肩ロースは実は「肩肉」に分類されている
  • 肩ロースは赤身の間に脂肪が入っているがロースはない
  • 「ザブトン」というロースにはない部位がついている

こんな違いがあります。

肩ロースは肩肉に近いため、肉質としてはロースよりきめが粗いです。

ですが、赤身と赤身の間に脂肪が大きく横切るように入っているので火を通してもロースより縮みにくい特徴があります。

そしてその横切っている脂肪で分割した時、とれる一部のお肉が「ザブトン」という部位です。

肩ロースの選び方

肩ロースを買う時の選び方は、スライスやカットの仕方によって違います。

薄切り切り落としの場合は、薄くスライスされていて空気に触れやすいので「色の悪くないもの」「血液や液体(ドリップ)が出ていないもの」を選びましょう。


トンカツソテー用カットは、なるべく「ロースに近い形のもの」を選びましょう。

見たときに、丸くて大きな赤身の断面が見えてるものがいいです。

脂肪が縦横に入って赤身が何個にも分かれているものは首に近いので少々硬さを感じてしまいます。


ブロックの場合は、どんな味わいを楽しみたいかによって変わります。

多少かためでも赤身の旨味が味わいたい場合は、ブロックの表面に背脂と平行に筋が入っているものがおすすめです。(下の画像のようなもの)


とにかく肉のきめ細かさを重視したい場合は、それ以外のものを選ぶのがおすすめです。

肩ロースのおすすめ調理方法

肩ロースは赤身と脂を兼ね備えた「万能選手」なので、とにかく幅広い料理に使うことができます!

肉の味をそのまま楽しむなら、「トンカツ」「ソテー」「豚しゃぶ」「焼き肉」がおすすめです。

脂肪のおかげで肉が縮みにくくおいしく食べることができます。


また肩ロースは旨味が強いので、濃い味つけでも肉の味が負けません!

なので、「生姜焼き」「酢豚」「チャーシュー」「煮豚」などのしっかりと味をつける料理にもおすすめです。

部位ごとでもおすすめの調理方法があるので、紹介します!

肩ロースブロック

肩ロースのブロックはチラシ商品で入ることも多いですね。

大きくて調理がめんどうなイメージですが、肩ロースはブロックで火を通しても硬くなりにくいので是非豪快に調理してください!

ここではとても簡単な方法を紹介します!

魚焼きグリルで簡単焼き豚


1,肩ロースブロック(約500g)と 焼肉のタレを袋にいれて揉みこみ3時間以上放置する

2,熱した魚焼きグリルに、味付けした肩ロースを入れアルミホイルをかぶせて20分焼く

3,裏返して、またアルミホイルをかけてさらに20分焼く

4,アルミホイルを外して好みの焼き色を付ける

5,火を止めて10分グリル内で置いておき、肉汁が落ち着いたら完成!!

ブロック肉なので少々時間はかかりますが、タイマーさえセットしておけば間違いなくおいしい焼き豚ができるので試してみてください!

肩ロースの切り落とし

肩ロースの切り落としもチラシでよく見かける商品です。

肩ロースの切り落としは、他の部位の切り落としと比べても元々の断面が小さいので包丁を使う必要がありません!

そこでおすすめなのは、パックからそのままお湯に入れて茹でて食べる方法です!肉の旨味も脂の甘みも感じることができます。

簡単にやわらかいゆで豚の作り方を紹介します!

湯煮でやわらかゆで豚


1,フライパンや鍋に水とお酒をひと回し入れて沸騰させる

2,沸騰したら火力を下げて、グラグラ沸騰しないくらいの火加減にする

3,肩ロースをお湯の中に入れる

4,一枚一枚ほぐしながら火を通す

5,火が通ったらお湯から出して完成!

6,好みのたれやドレッシングにつけてたべます!

この調理方法のポイントは、お肉を入れたら沸騰させないことです!!

グラグラと沸騰してしまうとお肉がかたくなってしまうので、沸騰させないようにだけ気を付けたら柔らかくおいしいゆで豚に仕上がります!

まとめ:肩ロースはいいとこ取りな肉!

豚肉の肩ロースという部位は、赤身のコクとほどよい脂が味わえるいいとこ取りなお肉だということが伝わりましたでしょうか?

スーパーに行くとつい豚小間を買ってしまう人が多いと思いますが、悩んだ時こそ「豚肩ロース」を買ってほしいです。

なぜなら、どんな調理方法で食べても豚肉のおいしさを感じることができる「総合点の高い部位」だからです。

簡単な調理方法でも本当においしいので、次に豚肉を買う時にはぜひ試してみてください!!

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