
妊娠中って食べちゃいけないものもあるって聞くけど、焼肉は食べてもいいのかな?
食べちゃいけないお肉とかがあったら知りたい!
妊娠中に気になることの1つが、何を食べてもいいのかということじゃないでしょうか。
実際、「ローストビーフは食べちゃいけない!」とか「レバーは食べない方がいい!」とかいろんな情報を聞いたことがありませんか?
そんな話を聞いてると
😥「焼肉って、食べてもいいの??」
と疑問に思う人もいるかと思います。
そこで、この記事では
について解説しています。
妊娠したとはいえ、ヘルシーなものばかりじゃなくハイカロリーものも定期的に食べたくなりますよね。
そんな中、焼肉は果たして食べても大丈夫なのか?
この記事を読めばバッチリわかりますし、食べてはいけないお肉の部位があるのかについても知ることができますよ。
妊娠中に焼肉は食べてもいいの?

結論から言うと、妊娠中でも焼肉は食べていいんです!!
妊婦さんが焼肉を食べることは全く禁止されていないですし、お肉はタンパク質や鉄分が豊富なので安心して食べてください!
ただし、注意しなきゃいけないこともあります。
それは
この3つです。
それぞれについて解説していきますので、楽しく焼肉を食べるためにもわかっておきましょう!
焼き加減

妊婦さんが焼肉を食べる時、まず気を付けなきゃいけないのが焼き加減です。
焼肉屋さんに行くと「焼きすぎると固くなるから!」と、中がレアの状態で食べてしまうことありませんか?
妊娠中にその食べ方は、絶対NGです!!
上の写真のように赤いところが残っている状態で食べるのはとても危険です。
なぜなら、レア状態のお肉を食べることで「トキソプラズマ症」という感染症にかかってしまう可能性があるからです。
「トキソプラズマ症」とは、牛・豚・鳥・猫などの多くの哺乳類や鳥類に寄生しているトキソプラズマという原虫に感染することで起こります。
実はこのトキソプラズマ症は、健康な大人であれば無症状のことが多く気付かないこともあります。
発症しても、リンパ節がはれたり熱が出たりする程度で治療するほどの感染症ではありません。
ですが、妊婦さんが感染した場合は大問題です!!
このトキソプラズマは、胎盤を通過して赤ちゃんに障害を与えてしまう可能性があるんです。
妊娠中のママさんが初めてトキソプラズマ症に感染して、赤ちゃんまで感染してしまった場合「先天性トキソプラズマ症」を発症してしまい
・水頭症
・視力障害
・脳内石灰化
・精神運動機能障害
などの障害があらわれることがあります。
とくに、妊娠初期に感染すると赤ちゃんの生命にかかわってしまうほど危険な状態になることも。
(参考:トキソプラズマ症とは 国立感染症研究所HP)
妊娠中の焼肉は、いつも以上に良く火が通っているか確認してから食べるようにしましょう。
食べる量

妊娠中の焼肉は、食べる量にも気を付けましょう。
妊婦さんは黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で、消化器官の働きが鈍くなっています。
そのため、胃もたれや便秘、下痢などの消化機能の異常が起こりやすいんです。
妊娠してから、げっぷやおならなどに悩まされる人も多いようですね。
なので、せっかくの焼肉だからと食べ過ぎてしまうと、胃痛や下痢などの原因になってしまいます。
またカロリーや塩分も多いので、食べ過ぎてしまうと体重の急激な増加につながったりひどいむくみに悩まされる原因にもなります。
食べる時は、必要以上に多く食べ過ぎてしまわないように一口ごとによく噛むように意識しましょう。
そうすることで満腹中枢が刺激され食べ過ぎを防止することができますし、胃腸への負担も少なくすることができますよ。
食べる部位

妊娠中に焼肉を食べる時、ひとつだけ気を付けなきゃいけない部位があります。
それは「レバー」です。
😫「やっぱりレバーは食べちゃいけないんだ!」
と思った人もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。
なぜレバーは気を付けなければいけないのか、詳しく解説していきますね。
妊娠中に食べてはいけないお肉の部位はあるの?

妊娠中に食べてはいけない部位というのは、基本的にありません!!
赤身肉でもホルモンでも、どの部位もよく焼けば食べることができます!
ただし、1つだけ食べる量に気を付けて食べてほしい部位があって、それが「レバー」なんです。
レバーには妊娠中にたくさん摂りたい鉄分がとても豊富に含まれていて、一見食べたほうがいいようにも思えますが、じつは鉄分以外にも「レチノール」という動物性のビタミンAが多く含まれているんです。
レチノール自体は本来悪い成分ではなく、皮膚や粘膜や目の健康維持に必要な栄養素です。
ただこのレチノールを妊婦さんが過剰摂取してしまうと、水頭症や口蓋裂などの奇形が発生してしまう確率が高くなると指摘されています。
😟「じゃあ、どれくらいなら食べてもいいの?」
という疑問がうかぶと思いますが、できるだけ少量に抑えたほうがいいかと思います。
特に、赤ちゃんの各器官が作られれる妊娠初期は本当に少量にした方がいいです。
妊娠中のレチノールやβ-カロテンを含むビタミンAの摂取基準(1日あたり)は
18~29歳(妊娠初期・中期) 650μg
18~29歳(妊娠後期) 730μg
30~49歳(妊娠初期・中期) 700μg
30~49歳(妊娠後期) 780μg
とされていて
それに対して、レバー100gに含まれているレチノールの量は
鶏レバー(生) 14,000μg
豚レバー(生) 13,000μg
牛レバー(生) 11,000μg
と、桁の多さからかなりたくさん含まれていることが分かるかと思います。
(参考資料:ビタミンAの過剰摂取による影響 食品安全委員会)
一番多い鶏レバーに関して言えば、5g食べたら摂取基準に達してしまうんです。
せっかくの焼肉で、どうしてもレバーが食べたい場合はほんの少量に抑えて、そうでない場合は避けるのが吉だと思います。
まとめ:焼肉は優秀なタンパク源!ただし、焼き加減や食べる量・部位に気を付けて!
今回は、妊娠中は焼肉を食べてもいいのかについて解説してきました。
妊娠中の焼肉は全く禁止されていないですし、お肉からタンパク質と鉄分を多く摂取することができるので安心して食べることができます!!
ただし、妊娠中の身体はいつもと違うことを意識して食べましょう。
とくに、お肉の焼き加減・食べる量・食べる部位には気を付けなければいけません。
これらのことを気を付ければ、生肉を食べることで感染リスクがあるトキソプラズマ症や、食べ過ぎによる不調、レチノールの過剰摂取といった危険を避けることができます。
お腹の赤ちゃんはとても弱い存在なので、お母さんが食べ方を工夫してあげることが大切です。
気を付けなければいけないポイントをしっかり押さえて、たのしく焼肉を食べてくださいね!!